天神の街に佇む守り神「警固神社」

福岡県には数多くの神社が存在します。

その数は全国でも3番目。

そんな福岡県の神社から今回は「警固神社」をご紹介。

街の喧騒にひっそりと佇む警固神社

福岡でも屈指の繁華街である天神。

そんな街の喧騒の中にその神社はあります。

400年以上の歴史を持ち、古くから彼の地を守護してきたのが「警固神社」です

警(いまし)め、固(まも)る神として多くの人々から崇敬されている神社になります。

警固神社ご祭神

警固神社は警固大神として三柱のご祭神がお祀りされています。

  • 八十禍津日神(やそまがつひのかみ)

災厄を司る神。
警固神社では悪事を指斥(しせき)し誤ったことや不正をより良い方向へ導く神と紹介されています。
※指斥は指さして非難すること。

  • 神直日神(かんなおびのかみ)
  • 大直日神(おおなおびのかみ)

二柱とも穢れを祓い、禍(まが)を直す神。
警固神社では人間を本来の姿に還し、不足するものを補充し善事を見出し称揚する見直し聞き直しの神と紹介されています。

相殿神

また相殿神として、建角身命(たけつのみのみこと)、豊玉姫命、神功皇后、応神天皇がお祀りされているそうです。

建角身命は、八咫烏(やたがらす)で知られている神様です。
豊玉姫命は、神武天皇の祖母。
神功皇后と応神天皇は、親子。

建角身命である八咫烏が相殿として祀られているのは、警固神社が福崎山(福岡城本丸跡周辺)に鎮座されていたのですが、福岡城築城に伴い小烏神社へ一度合祀されているからだと思います。
小烏神社のご祭神が建角身命となります。
豊玉姫命、神功皇后、応神天皇が相殿として祀られているのは・・・なぜでしょうか。
系譜を辿れば繋がりはあるのですが・・・。

警固神社の鳥居

警固神社の鳥居は、両端に反りがある石造りの明神みょうじん鳥居。

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この鳥居の石材は、福岡県糸島市にある可也山かやさんという山から切り出したものだそうです。
建立こんりゅうしたのは、二代藩主の黒田忠之

そして可也山の御影石は、初代藩主である黒田長政日光東照宮に寄進しており表門前の大鳥居に使われているのだとか。
さらに、上野東照宮の鳥居(元々は紅葉山東照宮(現:皇居紅葉山御養蚕所)に寄進されたもの)にも使われているとのことで、警固神社日光東照宮上野東照宮の鳥居は兄弟鳥居になります。

御神水

神門の手前、左側に御神水というものがあります。

御神水の右側にある石碑には、こう書かれています。
斎庭ゆにはより いただく水ぞ かしこけれ
斎庭とは、神様を祀るために斎み清めた所
そこからいただく水なので恐れ多いという意味ですかね。

説明書きによると。

この水は良質な天然水を生み出す地層を再現した「ミネラルクリスター」により生成されています。
信仰の証でもあり健康にも良いミネラル水です。

御神水 石碑より

ミネラルクリスターとは、株式会社クリスターが提供するミネラル水生成システムのようです。

私が写真を撮影する際も、数名の方がここから水をペットボトルに移されていました。
普通に飲料水として飲めるようです。

御神水の隣には足湯もあります。
ここもミネラルクリスターを使っているようです。

瑞垣に囲まれた御本殿

鳥居からまっすぐに延びた参道の先にある神門をくぐると瑞垣に囲われた御本殿があります。

御本殿は1668年に一度燃えているようです。
その後、三代藩主の黒田光之によって再興されて今に至るようですね。

御本殿の作りは「三間社流造り一間向拝追破風」というみたい。
なんか必殺技のような名前(笑)

三間社流造りというのは、神社様式で一般的な流造りで正面の柱が4本、柱間の間口が3間(5.46メートル)あるものだそうですが、続く一間向拝追破風というのが分かりませんでした。

瑞垣の中の境内社

御本殿のある瑞垣の中には2社の境内社があります。

御本殿の右手に鎮座するのが、天照大御神を祀る「天照皇大神宮」です。

御本殿の左側に鎮座するのが、菅原道真公を祀る「菅原神社」です。

御本殿に参拝後に両脇にある境内社にも参拝を行うとより良いかもしれません。

商売繁盛間違いなし!笑いきつねが出迎える「今益稲荷神社」

警固神社を参拝後に、すぐに帰るのは勿体ないです。
実は瑞垣の外に鎮座している境内社「今益稲荷神社」に参拝してほしい・・・。

いまを、ますます、ゆたかに。

どれほど恵まれた状況でも、しあわせを感じられないひとがいます。

過酷な状況にいながらも、しあわせを感じるひとがいます。

今益稲荷神社にまつられている五穀豊穣の神「宇迦之御魂神うかのみたまのかみ」と、お使いである二体の「笑いきつね」がおっしゃるには、ゆたかさとは、こころがもたらすもの。

笑いこそ、福を招き、災いをはらい、商売を繁盛させ、ご縁を実らせるとおっしゃいます。

古くは田畑が輝く農業の地として、いまでは経済の中心として、ひととひとが想いをかわす地となった福岡天神で、人生を、商売を、いまを、ますます、ゆたかにしてくださる神さまです。

今益稲荷神社より

このお稲荷さんを参拝した後に、最初に出迎えてくれた2体の笑いきつねを撫でれば福がついてまわると言われています。

にこやかに笑うお狐さま。
全国でも珍しい笑いきつねを撫でて福をつけましょう。

また、今益稲荷神社の本殿裏に回ると不思議な場所があります。

本殿の裏に回ると小さな鳥居と石の祠があります。

石の祠には丸い穴があり、本殿下と繋がっています。

この不思議な場所を神職の方に尋ね忘れてしまいました・・・。
一体何を意味しているのか、謎です。
こちらは、鳥居のそばに木が生えているので、木の根を踏みつけないように気をつけてください。

終わりに

福岡県内でも屈指の繁華街である天神に佇む警固神社。

警固神社の社務所が入っている建物には、「ブルーボトルコーヒー」も入っていてひと休みにはもってこいです。

この地で長く私たちを見守ってくれている神社ですので、もしかしたら何かご縁が生まれるかもしれませんよ。

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