私は、福岡県内の神社を中心に参拝に上らせていただいております。
今回はそんな福岡を飛び出して、宮崎県高原(たかはる)町にあるとある神社へ参拝に上りました。
私の故郷である宮崎県にある私の大好きな神社の一つです。
その神社があるのが高原町になります。
高原町は「神武の里」と呼ばれているのですが、なぜ神武の里なのか?
それは、初代天皇として日本を治めた神武天皇の生誕の地と云われているからです。
そして、生誕の地に鎮座する神社が「狭野神社」になります。
神武天皇生誕の地「狭野神社」
冒頭に書きましたが狭野神社は、私が宮崎県内でも大好きな神社の一つとなります。
私の亡くなった父の地元でもあり、墓も近いためよく参拝に上がる神社です。
そんな、狭野神社は清らかな水が流れ、敷地内は力強く木々が茂っています。
この写真の鳥居は、表参道にある朱色の三の鳥居になります。
一の鳥居は、国道223号線沿いに建ち、そこから進むこと200メートルほどのところに二の鳥居があります。
一の鳥居から歩くと、境内まで約1キロほどの距離です。
ただ一の鳥居周辺には駐車場がないため、私はいつも駐車場のある表参道(南参道)のこちらの三の鳥居から参拝に上がらせていただきます。
各鳥居には菊の御紋「菊花紋章」が取り付けられています。
鎮座する場所
狭野神社が鎮座しているのは、こちら。
この地図だけでは、まるでどこなのか分かりません(笑)
こちらの神社に参拝に上がるなら車やバイクなど足が必要です。
宮崎県の神社ですが、宮崎市からだと車で1時間以上は必要な場所になります。
最寄りのJR吉都線の高原駅からだとバスが出ています。
バスに乗ると狭野神社一の鳥居近くで降りられますが・・・平日のみで3本しかありません。
秘境というわけではありませんが、結構な田舎です。
駐車場も完備されていますので、車で行かれることをお勧めします。
杉の巨木が並ぶ参道
狭野神社でまず目を見張るのは、参道に力強く生えている杉の巨木です。
宮崎県の巨樹百選に選ばれている杉の木やムクノキもあります。
大きな木に囲まれた参道を歩くと、元気をもらえているように感じますよ。
水が豊かなので、本当に木々が元気よく力強いです。
参道にかかる橋です。
小さな池の上にかかっています。
こちらが手水舎です。
清らかな水で身を清めましょう。
修祓殿
穢れを祓うを場所ですね。
手水舎で身を清めているので、こちらで何かすることはないです。
祭事の時に使うのかな?
境内・拝殿
手水舎で身を清めたら、門をくぐり境内へと進みます。
境内へ続く神門
境内は垣で囲われています。
神門にも菊花紋章が取り付けられています。
神門をくぐり境内に入ると右手に外拝殿が見えてきます。
境内に力強く立つ巨樹。
狭野杉です。
慶長四年に薩摩藩主「島津義弘」が重臣「新納武蔵守忠弘」を遣わして植栽された杉だと言います。
樹齢は400年以上です。
境内は比較的広々としています。
周りを大きな木々が取り囲んでおり、清々しい空気が満ちてますよ。
こちらが外拝殿。
参拝のみなら、外拝殿からです。
こちらが内拝殿。
昇殿参拝(ご祈祷やお祓い)を受ける際に、こちらの社殿に上がります。
特に気になる神社では、昇殿参拝を受けるといいかもしれません。
大体、初穂料は五千円からだと思いますが詳しくは神社にお問い合わせください。
趣のある佇まいで、とても落ち着く境内です。
特におすすめの参拝時間は早朝で、空気がより澄んでいて人もいないのでじっくりお祈りができます。
神門が開く時間までは確認しておりませんが、8時には確実に開いているでしょう。
神域と呼ぶに相応しいほどに木々が青々としているのが印象的です。
周囲を澄んだ清らかな水が流れているので、そのお陰だと思います。
水路に流れる水は本当に綺麗です。
御祭神
ここまできたら、御祭神は言うまでもなく「神武天皇」になります。
ただ、神武天皇一柱のみではありません。
配祀されているのは、天孫である瓊瓊杵尊から神武天皇に至る系譜の神様が祀られています。
様々な神様の力にあやかれるかもしれないですね。
特に女神の力が凄そうで、「子宝」「安産」という点においては、木花開耶姫や豊玉姫、玉依姫は有名だと思います。
もちろん、主神である神武天皇においては、神武東征の末に第一代目の天皇になった神様なので、出世や勝負運などにあやかれるかもしれません。
摂社・末社
狭野神社の摂社や末社も一つ一つ参拝しいところです。
摂社・末社としては、境内に三社、二の鳥居の側に一社、三の鳥居の側に二社と仁王様がおられます。
今回、二の鳥居の側にある「猿田彦神社」には参拝しておりませんので、写真がありません。
それでは順に書いていきます。
まずは外拝殿の右側に鎮座している「東門守社」
御祭神は「豊磐間戸神」といい、アマテラスが岩戸から出た後に住まわれた新殿の殿門を守ったとされている。
外拝殿の左側に鎮座している「西門守社」
御祭神は「櫛磐間戸神」といい、豊磐間戸神とともにアマテラスが岩戸から出た後に住まわれた新殿の殿門を守ったとされている。
こちらは「水神社」
御祭神は「罔象女神(みずはのめのかみ)」、「豊受姫神」、「大年神」、「大山祇神」、「大山咋神」、「白山姫神」の六柱の神様。
狭野神社の境内社の中でも特に力を感じる場所です。
農林諸産業繁栄、延命長寿をもたらす若返りの神様として御神徳を賜れる神社になります。
「仁王様」
享保時代(1716年〜1736年)に神徳院というお寺の守護神といて建立されたものだそうです。
神徳院は狭野神社の別当寺だそうです。
別当寺は江戸時代以前に神社を管理するお寺のこと。
「神徳神社」
創建は新しく令和元年10月。
神仏分離以前にあった神徳院という別当寺の往古を再興したものだそうです。
令和の御代代わりを奉祝し建立されました。
御祭神は「天照大御神」と「神徳院之大神」の二柱。
神徳院之大神については、神徳院に祀られていた仏様のことだと思いますが詳細は不明です。
境内社の最後はこちら。
「豊受神社」
御祭神は「豊受姫大神」
隣の神徳神社には天照大御神が祀られているので、伊勢の内宮、外宮の神様にお参りできることになります。
以上が、狭野神社の境内社となります。
境内社の中では、特に水神社が気になる神社です。
毎回、必ず参拝に上りますが近づくと空気が一変する感覚を覚えます。
狭野神社にお参りの際は、本殿への参拝の後にぜひ境内社も周って欲しいです。
終わりに・・・
今回は、私が帰省とほぼ毎回参拝に上がる神社である狭野神社をご紹介しました。
初代天皇である神武天皇ご生誕の地という何なら伝説の始まりを思わせる感じもいいですね。
厨二心を掴まれます(笑)
本当にこの神社は木々が大きく緑豊かな神社で、周囲を流れる水もとても綺麗です。
毎回行くと癒しを得られる神社になります。
機会があれば、ぜひ参拝に上がってもらいたい神社です。
(主神)神日本磐余彦天皇(かむやまといわれひこのすめらみこと)
第一代天皇の神武天皇、幼少の頃は狭野尊(さののみこと)
(配祀)吾平津姫命(あひらつひめのみこと)
こちらは神武天皇の妃。
(配祀)天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)
天照大御神の孫、故に天孫。天孫降臨で高千穂に降り立ち、木花開耶姫と結ばれる。
神武天皇から見ると曽祖父にあたる神様。
(配祀)木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
天孫 瓊瓊杵尊の妃。瓊瓊杵尊との間に火照命(海幸彦)、火須勢理命、火遠理命(山幸彦)という三柱の神様を生みました。
(配祀)彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
火遠理命。瓊瓊杵尊と木花開耶姫の子となります。
豊玉姫尊と結ばれます。
(配祀)豊玉姫尊(とよたまひめのみこと)
彦火火出見尊と結ばれて、鸕鷀草葺不合尊を生んでいます。
海神(わたつみ)の娘とされており、住まいは竜宮。
(配祀)鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
彦火火出見尊と豊玉姫尊との子。玉依姫命と結ばれる。
神武天皇の父となる神様。
(配祀)玉依姫命(たまよりひめのみこと)
豊玉姫尊の妹で、神武天皇の母となる神様。神武天皇の他に3柱の子を持つ。