ということで、「町中の神社にあやかり隊」の記念すべき第1回はこちらです。
中洲國廣稲荷神社
福岡県福岡市にある日本三大歓楽街の一つである「中洲」。
そんなネオン輝く中洲の中心地から少し北へ足を運ぶとビルとビルの狭間にひっそりとその神社は鎮座しています。
名前を「中洲國廣稲荷神社」
中洲で唯一の神社であり、唯一の守り神として古くから崇敬を集めてきた歴史ある神社です。
まるで異世界に引き込まれるのではないかと思わせる参道は、両側にビルがあるため陽の光が遮られて薄暗い印象を受けます。
稲荷神社らしい真っ赤な朱色の鳥居が奥に連なって、少し畏怖を感じるかもしれません。
中洲國廣稲荷神社の御祭神
御祭神は「倉稲魂命(うがのみたまのみこと)」
五穀豊穣を司る神様であり、転じて商売繁盛の神様としても有名な神様です。
日本書紀では「倉稲魂命」ですが、古事記だと「宇迦之御魂神」と表記されています。
いつ頃創建された?
ここ中洲國廣稲荷神社は江戸後期の頃に創建されているようです。
神社由来によると、1834年に小さな社であった中洲稲荷神社が改装されて現在の中洲國廣稲荷神社となったそうです。
そのころは、立派な社殿であり石灯籠も寄進され樹木に囲まれた境内には地元の有志、芸妓の名前を彫った玉垣もあったそうです。
時代は移ろい、令和の現在ではビルの間にひっそりと鎮座されている。
昔はどんな立派な社殿だったのか気になってしまいます。
朱色の社とお狐様
参道を奥に進むと、左手に階段が出てきます。
階段の手前までくると、人感センサーでライトが点灯し足元を照らしてくれる。
数段の階段を上がると、左側にプッシュして水を出す手水舎があります。
そして、手を清めて正面を振り返ると朱色のお社と両脇に神使であるお狐様がおられます。
お参りの際のお賽銭は、扉の内側にあります。
扉には小さな四角い穴がありますので、そこから手を伸ばして賽銭箱に入れる感じです。
今回は2024年12月末の参拝でしたが、お狐様にマフラーが巻かれていました。
凛々しいお顔立ちに、赤とピンクのマフラーのギャップでなんとも可愛らしい感じになっています。
心なしか嬉しそうな感じに見えますね。
少し残念なこと
場所柄なのか分かりませんが、タバコの吸い殻やゴミが置いてありました。
人目につきづらい場所ですが、これは少し残念です。
どんな場所でもポイ捨ては厳禁なのですが、神社の敷地でそれをやってしまうとは何とも罰当たりな人もいるものです。
ただ、別日に参拝した際にはゴミは無くなっていました。
管理されている方が捨ててくれたのだと思います。
中洲唯一の守り神も、自分の庭にゴミをポイ捨てされると怒り心頭な気がします。
捨てた方に不幸な禍がないといいのですが・・・既に手遅れですね。
これについては本当に残念に思ってしまいました。
神社はもちろんですが、どんな場所にもポイ捨てだけはしないようにしましょう。
最後に
この中洲國廣稲荷神社は中洲で秋に開催される「中洲まつり」の「中洲國廣女みこし」の出発点になっています。
担ぎ手が女性だけという珍しい神輿なので、秋の中洲まつりの神輿は必見かもしれません。
この神社は、こじんまりとした神社です。
でも、長い歴史で中洲のいろいろな風景を見てきた神社でもあります。
中洲が日本三大歓楽街へと至ったのは、この神社の御神威も関係しているかもしれません。
ぜひ、その力にあやかりたいですね。
それではまた次回
町中の神社にあやかり隊 隊長ユウロウ
神社情報
「中洲國廣稲荷神社」
〒810-0801 福岡県福岡市博多区中洲5丁目6
どうも!
「町中の神社にあやかり隊」では、住んでいる町にひっそりと鎮座する神社にスポットを当てて記事を書いてます。
そんな町に鎮座している神社を巡ってます。
主に福岡県福岡市の神社ですが、徐々に範囲を広げていけたらと計画して活動中です。
時には有名になった神社も巡ります。
隊員は隊長の私、ユウロウのみ。
隊とは、名ばかりですがそこはご愛嬌と言うことで。
ボッチでニッチな活動ですが、良かったら読んでください。